近自然工法=人間活動と生物生存両立のコンセプト

近自然工法=人間活動と生物生存両立のコンセプト

コンセプト

スイスで誕生した近自然工法

近自然工法

「近自然」と訳されたドイツ語の「Naturnaher」は、それぞれの地域気候と地理的条件の中で、大気、水、土壌の働きと生態系の食物連鎖の関係を本来の自然に近づけるという概念を持っています。自然生態系の復元にあたって、まず注目するのは、さまざまな生き物が棲み分けして集まる、河畔や林縁といった、異なる生態系が接する境界部です。

近自然河川工法を誕生させたクリスチャン・ゲルディ氏は「景観(ラントシャフト)は、人々の心情に影響を与え、創造性を育む印象の源であり、文化の現れである。」といっています。 景観(ラントシャフト)が人間に与える影響を考えれば、自然や動植物が生き生きと生息していける環境を保護することは人間の責任であり、人間と生物が調和して生きてこそ、人類の発展があるといえるでしょう。近自然工法は、人間活動と生物生存両立のためのコンセプトです。
(クリスチャン・ゲルディ・福留脩文. 1990. 近自然河川工法-生命系の土木建設技術を求めて-. 近自然河川工法研究会)。

「私たちは、私たちが自覚している以上に、景観(ラントシャフト)から栄養を吸収して社会生活を営んでいる」

ヨーゼフ・シュミットヒューゼン (「ジードルングとラントシャフトにより多くの自然を」 P62)

日本での発展

日本での発展

日本で近自然工法を発展させていくためには、日本の気候風土、その土地の地形や地理的条件に合わせた考え方や技術が必要であり、わが国の伝統工法を導入していくことが課題となりました。
当社創業者である福留脩文は、河道を一律に平坦化して均す改修よりも、自然の営力を使って再生する方が、河道を維持しやすいと考えていました。私たちは自然環境を保全・復元するだけでなく治水の観点からも、自然の河床形態に近い瀬と淵を造成し、河床の安定化を図る設計手法と対策工法の開発に努めています。

※画像:サケの産卵場確保をメインテーマとして、本来の姿に近い環境復元と川自身の力(自然の営力)による自然再生が試みられた網走川
※「網走川の挑戦」については建設業界2010年2月号のフォトエッセイで紹介されています。

伝統工法の応用-自然の力を利用して野石を組む

伝統工法の応用

福留が伝統的な野石の空積み技術を応用して、本格的に河床の安定対策に取り組んだのは、1996年、長野県の砂防指定河川、鳥居川の災害復旧工事からでした。以後、全国各地で、洪水でも流されないような河床の石組みの施工指導にあたっています。

代表的な施工事例をご覧下さい>>

近自然の歩み

近自然工法の日本での歴史は、四半世紀になりますが、その思想と技術は、河川だけでなく、登山道の整備や敷地造成、地域づくりにおいて発展しています。近自然工法による自然再生が全国に拡がる中、人々の自然や生き物への思いやり、想いを同じくする人と人とのつながりも各地で育まれていきました。

所員の自主的な調査研究を奨励しています。得られた研究成果は関連学会等に公表することに努めています。 今まで数多くの基礎学術研究を発表しています。

基礎学術研究について 詳しくはこちら>>

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採用情報

「地域の未来を考え、行動する」-当社はやりがいに満ちた職場 人が創り上げたあらゆるものと人そのものが自然と共に生きていける時と空間。 私たちはそんな地域づくりを夢見ています。

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